ダレン・クラーク（北アイルランド）が約5年ぶりの欧州ツアー優勝に王手をかけた。

　中国、上海のトムソン上海プドンGCを舞台に行われている欧州、アジア両ツアー共催のBMWアジア・オープンは現地時間の26日、第3ラウンドの競技を行った。中国初見参のクラークがノーボギーの5アンダー67をマーク。通算9アンダーで前日の3位から単独トップに躍り出た。

　1打差の2位にロバート-ジャン・ダークセン（オランダ）、通算7アンダー単独3位にこの日6アンダー66と爆発したロバート・ディンウィディ（英）がつけた。さらに、通算2アンダー9位タイでレティーフ・グーセン（南ア）、ジーブ・ミルカ・シン（インド）らが続いている。前日首位タイの地元・中国の第一人者、張連偉はスコアを4つ落とし、通算1アンダー15位タイに後退した。

　好調なプレーでリーダーボードの最上段に立ったクラークは「良いゴルフができた。思い通り、ショットをコントロールできている」と久々の優勝争いに興奮気味。欧州ツアーでは約5年前のWGC-NEC招待に勝ったのが最後で、ここ数年は最愛の妻ヘザーさんをガンで亡くしたこともあり、勝星から遠ざかっていた。

「しばらくこういうポジションに立っていないから、明日がすごく楽しみ。今日みたいなプレーができれば結果も期待できるはず」と胸を躍らせる。かつて国内男子ツアーの三井住友VISA太平洋マスターズで連覇（04年＆05年）を達成した男が、同じアジアで久々の勝利を狙う。