17歳のタッド・フジカワ（米）がプロになって初めて優勝を飾った。

　フジカワの地元、ハワイで行われたミッド-パシフィック・オープンは現地時間20日に最終ラウンドの競技を行った。フジカワは日本ツアー14勝を誇るデビッド・イシイ（米）に7打差をつけてスタート。4オーバー76とスコアを崩したものの、通算10アンダーで逃げ切り勝ちを収めた。

　フジカワは昨年のソニー・オープン・イン・ハワイで、大会史上最年少の16歳で予選を突破し、世界中から注目された日系人。それから間もなくプロ転向したが、米ツアー5試合を含む10試合に参戦して全てで予選落ちをする苦闘が続いていた。

　今大会はツアー競技ではないが、相手が大会3勝で実力のあるイシイだったこともあり、フジカワは満足そうな顔をのぞかせた。「プロ入り初の予選通過で優勝できた。素晴らしい気分です。今日はいいプレーはできなかったけど、勝ててラッキー。大事なパットがたくさん入ってくれた」と無邪気に笑った。

　敗れたイシイも「彼は頭のいいプレーをする選手。バカなミスはしないね」とフジカワを賞賛。ローカルトーナメントとはいえ、優勝という形で大会終え、フジカワは肩の重圧をひとつ下ろした。飛距離は十分の魅力ある選手だけに、今後が楽しみになってきた。