タイガー・ウッズ（米）が5度目のマスターズ制覇と年間グランドスラム達成に意欲を見せている。

　現地時間10日に開幕するゴルフの祭典マスターズ（ジョージア州オーガスタ、オーガスタナショナルGC）に大本命として臨むタイガーは、97年に史上最年少でグリーンジャケットを身につけて以来、01年、02年、05年とこれまでに4度、大会を制している。また、2000年の全米オープンから01年のマスターズまでメジャー4連勝を果たしながら、同一シーズンではないという理由で年間グランドスラムと認められず“タイガー・スラム”の名で呼ばれていた。

　しかし、タイガー本人がメジャー4連勝の実績を大きな自信にしているのは紛れもない事実。大会を前にして、年間グランドスラムへの可能性を問われると「だって、過去に1年間で4勝しているから」と、その理由を口にしたのだ。

　メジャー大会の中で唯一、毎年同じ舞台で行われるマスターズだが、用具の進化に伴い、コースは改造されている。それを踏まえて「最近は飛ばし屋が大きなアドバンテージを持っている」と話したタイガー。自らは飛距離よりも正確性とパッティングに力を入れる傾向にあり、もちろんガラスのグリーンと呼ばれるアンジュレーションのきつい舞台での自信は十分だ。

　昨年生まれた長女のサム・アレクシスちゃんを連れて初めてのマスターズ。連続優勝記録はWGC-CA選手権で途切れたものの、大会5勝目と年間グランドスラムに向けて準備は万端だ。