トーマス・レベ（仏）が、若きオリバー・フィッシャー（英）にツアーの厳しさを思い知らせた。欧州ツアーのMAPFREオープン・デ・アンダルシア最終ラウンド（現地時間30日、スペイン、アロハGC）は、通算12アンダー首位のリー・ウェストウッド（英）に1打差の2位タイでスタートした19歳のフィッシャーと、39歳のベテラン、レベが揃って目の覚めるようなゴルフを展開した。

　特にフィッシャーは前半5バーディ、ノーボギーの猛攻で、一時は独走態勢になりかけた。だが、後半に入って一進一退。1打リードで最終18番を迎えたが、ティーショットをフェアウェイ左の池に入れ、痛恨のボギー。レベと並ぶ通算16アンダーでプレーオフに突入した。

　18番で行われたプレーオフ1ホール目でも、力の入ったフィッシャーのティーショットは、今度はバンカーへ。2打目は出すだけになってしまいパーセーブならず。ここをキッチリとパーで切り抜けたレベが4年ぶりのツアー4勝目を飾り、フィッシャーのツアー初優勝の夢を砕いた。

　連覇を狙って首位でスタートしたかつての賞金王、ウェストウッドは、6番までに4バーディと逃げ切り優勝の気配を漂わせたが、その後失速。通算13アンダー3位に終わっている。