ディフェンディング・チャンピオンのパブロ・マーティン（スペイン）がサンデーフロントナインの猛チャージで大会連覇を達成した。

　南アフリカのサンシャインツアーと共催で行われた欧州ツアーの2011シーズン開幕戦、アルフレッド・ダンヒル選手権（南ア、レパード・クリークGC）は現地時間12日、最終ラウンドの競技を行い、前日1打差の2位タイにつけていたマーティンが2アンダー70をマーク。通算11アンダーまでスコアを伸ばし逆転優勝を飾った。

　出だしの1番でバーディ、続く2番でイーグルを奪うと、前日まで首位を走っていたルーキーのアンソニー・マイケル（南ア）を早々に逆転。フロントナインを5アンダーで折り返した時点で、マーティンは後続に5ストロークの大量リードを奪っていた。ところが14番でボギー、17番でまさかのトリプルボギーを叩き瞬く間にリードはわずか『1』。しかし、最終18番ホールで気合いのバーディパットをねじ込んだ前年大会覇者が、マイケル、チャール・シュワーツェル（南ア）、トービオム・オルセン（デンマーク）の2位グループに2打差をつけ先頭でゴールを駆け抜けた。

「ラッキーな面が多かったけど、前半の貯金が生かせてよかった。最近は好調だったから最後まであきらめず粘り強いプレーができた。優勝するとよく池に選手を投げ込んだりするけど、今日はそうされなくてよかったよ。この池はワニの棲みかだからね（笑）」と満面の笑みでツアー通算3勝目を喜んだ。当然ながら現時点で2011シーズンの欧州ツアー賞金ランクは1位。2010年は同ランク66位に終わったが、今季はそれを上回る成績を残したいものだ。