00年以来9年ぶり2度目の賞金王を目指すリー・ウェストウッド（英）が単独トップに躍り出た。

　欧州ツアーの今季最終戦ドバイ・ワールド・チャンピオンシップ（UAEジュメイラ・ゴルフ・エステーツ、アースC）は現地時間の20日、風が吹く難しいコンディションの中第2ラウンドの競技を終了。賞金ランクトップ60が一堂に会すエリートフィールドで、初日2位タイにつけたウェストウッドが3アンダー69をマークし、通算9アンダーで単独首位に立った。

　現在ウェストウッドの賞金ランクは2位。勝てば現時点で1位に立っている20歳のローリー・マッキルロイ（北アイルランド）を逆転して賞金王の座に輝くばかりか、約1億3,000万円のボーナスまで手に入れることに。賞金レースでライバルのマッキルロイは前半快調に飛ばし1イーグル、3バーディの5アンダー31で折り返し一時トップの座を奪っていた。ところが後半の14番、15番で短いパットを続けざまに外し連続ボギー。さらにメジャー3勝のパドレイ・ハリントン（アイルランド）は最終18番で2度池につかまりダブルボギーを叩いて一歩後退。結局2人はウェストウッドに2打のリードを許し、通算7アンダーで2位タイに甘んじている。

「今日の69にはとても満足している」とウェストウッド。「昨日よりも風が強かったから、今日は忍耐力が必要だった。バーディがどんどん獲れる状況じゃなかったけれど、我慢比べの中でトップに立てたのは大きい」と逆転賞金王に手応え十分。

　一方、ポスト・タイガー世代の旗手、マッキルロイは「前半は完璧だったんだけどね。後半もそう悪いとは思っていない。でもバーディが期待できる14番、15番で連続3パットをしたのは誤算だった。あそこで2連続ボギーは痛過ぎる。でもまだ優勝を狙えるポジションに居るわけだから、週末頑張りたい」と巻き返しを胸に誓った。

　その他、マッキルロイ、ハリントンと同じ2位タイには初日トップのロバート・アレンビー（豪）、この日6アンダー66の好スコアをマークしたロス・マクゴーワン（英）とルイス・ウーストハウゼン（南ア）、それにカミロ・ビジェガス（コロンビア）がつけており、復活を模索するセルヒオ・ガルシア（スペイン）が通算6アンダーで前日の22位タイから8位タイに浮上している。