若き賞金王候補ローリー・マッキルロイ（北アイルランド）の追撃をかわし、フランス出身のグレゴリー・ボーディが逃げ切ってツアー通算3勝目を挙げた。

　欧州、アジア両ツアー共催のUBS香港オープンは中国・香港GCを舞台に現地時間15日、最終ラウンドを行い、安定したプレーで3アンダー67にスコアをまとめたボーディが通算19アンダーで優勝した。大会前ボーディの賞金ランキングは86位だったが、この勝利でトップ60入りを果たし、次週ドバイで行われる欧州ツアーの最終戦への切符をつかんだ。

　だが、この日の主役は何といっても20歳のマッキルロイ。土壇場の17番パー4で3パットのボギーを叩いたものの、1イーグル、5バーディ、1ボギーの6アンダー64の好スコアで通算17アンダーとし、堂々の単独2位でホールアウト。賞金ランク1位のリー・ウェストウッド（英）が54位タイ（通算1アンダー）に終わったため、逆転で同ランクトップに躍り出て、賞金王の座にまた一歩近づいた。国内では石川遼が三井住友VISA太平洋マスターズで上位に入って賞金ランク1位に返り咲いたが、今後ゴルフ界を引っ張るであろうマッキルロイも、次週トップで最終戦を迎えることになる。

　その他、通算16アンダー3位タイにロバート-ジャン・ダークセン（オランダ）とフランシスコ・モリナリ（伊）が入り、最終日に6アンダー64と爆発したイアン・ポルター（英）が通算14アンダー5位タイに食い込んだ。尚、日本勢で唯一予選を突破した市原弘大はこの日2つスコアを落とし、通算1オーバー60位タイで4日間の競技を終了している。