フィル・ミケルソン（米）が5度目の正直となるシンガポールでの勝利を狙っている。

　欧州、アジア両ツアー共催のバークレイズ・シンガポール・オープン（シンガポール、セントーサGC）は現地時間10日に開幕。現在世界ランク11位でメジャー4勝のミケルソン、昨年の全米オープン王者グラエム・マクドウェル（北アイルランド）、メジャー3勝のアーニー・エルス（南ア）らを筆頭にトッププレーヤーたちが顔を揃え、シーズン終盤の戦いを繰り広げる。

　ミケルソンは「家に帰ってたくさん練習をしたので、すごくいい感じになっている。いいスコアが出そうな気がする。今大会と来週のザ・プレジデンツカップ（現地時間17?20日／豪州、ロイヤル・メルボルンGC）で今年の試合は終わり。あと2大会しかないから、いまは相当興奮が高まっている」と、ポジティブな姿勢を見せた。

　今季は4月の米男子ツアー、シェル・ヒューストン・オープン以来優勝がなく、世界ランクもトップ10から転落してしまったが、シーズン終盤で手応えをつかむべくエンジン全開で戦いに挑む。

　一方のマクドウェルは、2週前の欧州ツアー、アンダルシア・マスターズで予選ラウンドを21位タイとまずまずの位置で終えながらも、決勝ラウンドに入って自滅。3日目「81」、最終日「82」の大叩きを演じるショッキングな週末を過ごす羽目になった。

　それでも、先週の世界ゴルフ選手権（WGC）シリーズの今季最終戦、WGC-HSBCチャンピオンズでは見事に復調。単独3位に入って実力を示している。「先週練習していいショットが出るようになってきた」と、自信を取り戻しつつあるマクドウェル。勝利という形でその自信をさらに深めたいところだ。

　その他、パドレイ・ハリントン（アイルランド）、レティーフ・グーセン（南ア）、Y・E・ヤン（韓）らのメジャー大会優勝者や、丸山茂樹、丸山大輔、平塚哲二、小山内護、市原弘大、岩田寛の日本勢も参戦する。