WGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権チャンピオンのイアン・ポルター（英）が、節目のツアー通算10勝目を飾った。

　欧州ツアーのUBS香港オープン（香港GC）は現地時間21日に最終ラウンドを行い、後続に2打差の単独トップからスタートしたポルターが1イーグル、3バーディ、2ボギーの3アンダー67をマーク。通算22アンダーで逃げ切って今季2勝目を挙げた。「先週悔しい思いをしたから喜びもひとしお」とポルター。前週シンガポールでは優勝争いを演じながら最終日にパットが決まらずスコアを落とし6位タイに終わっていた。だが今週は3日目までノーボギーの完璧な内容。最終日こそ3番と最終18番でボギーを叩いたものの、他の追随を許さず先頭でゴールを駆け抜けた。

　結果だけ見れば通算21アンダー2位タイのマッテオ・マナッセロ（伊）、サイモン・ダイソン（英）に1ストロークの僅差。しかし、内容的には34歳のポールターの横綱相撲だった。そんな中でも光ったのは17歳のマナッセロの見事な追い上げだ。前半3バーディを奪いリーダーボードを駆け上がると、後半も1イーグル、3バーディ、しかもボギーなしの8アンダー62と最終日のベストスコアタイをマーク。最後はポルターに一歩及ばなかったが、「今日は素晴らしい1日だった。ポルターと6打差からスタートしたからあまり期待していなかったけど良いプレーが出来た」と満面の笑み。先月スペインで欧州ツアー史上最年少チャンピオンに輝いただけのことはある。

　その他、上位には通算20アンダー4位にアンソニー・カン（米）が入ったが、逆転Vを狙ったグラエム・マクドウェルとローリー・マッキルロイの北アイルランドコンビはそれぞれ通算19アンダー5位、通算18アンダー6位に終わった。日本勢で唯一予選を突破した市原弘大は最終日を1イーグル、1バーディ、3ボギーで回りイーブンパー70。通算6アンダー38位タイで4日間の競技を終えている。