丸山大輔が優勝戦線に浮上した。

　米男子ツアーのフォールシリーズ第5戦、フライズ・エレクトロニクス・オープンはサボテンが林立する砂漠地帯、アリゾナ州スコッツデールのグレイホークGCを舞台に現地時間の19日、第2ラウンドの競技を終了。初日10位タイにつけた丸山（大）が5アンダー65の好スコアをマークし、通算8アンダーで首位のライアン・ムーア（米）に3打差の2位タイと絶好のポジションを確保した。

「今日はすべてが良かった。1回だけバンカーからのミスがあったけれど、それ以外は上手くいった。特にドライバーとアイアンが冴えている」と6バーディ、1ボギーのラウンドを振り返った丸山（大）。現在賞金ランクは174位とシード圏内（125位以内）にはほど遠い。しかし「この調子で決勝ラウンドもスコアを伸ばしたい。（シード入りは）諦めていない」と頼もしいセリフ。2年目（米ツアー本格参戦2年目）のジンクスを打ち破るべく、持ち前の正確なショットと前向きな気持ちで丸山（大）が優勝戦線に立ち向かう。

　上位は前日のマイケル・アレン（米）と並ぶコースレコードタイの7アンダー63をマークしたムーアが、通算11アンダーで単独トップ。丸山（大）と同じ2位タイにはベン・クレーン（米）、マーク・ヘンスビー（豪）がつけ、初日出遅れながらこの日6アンダー64と挽回したマイク・ウィアー（カナダ）が通算7アンダーで5位タイに浮上している。また第1ラウンドトップのアレンはスコアを1つ落とし、通算6アンダー8位タイ。

　日本勢は丸山（大）の他、今田竜二が2日連続の2アンダー68で回り、通算4アンダー26位タイ。10番スタートの丸山茂樹は最終9番パー4で痛恨のトリプルボギーを叩いてスコアを落としたが、1アンダー69で回り通算1アンダー。55位タイで決勝ラウンドにコマを進めた。

　一方、世界ランク2位の選手がフォールシリーズに参戦すると話題になったフィル・ミケルソン（米）だが、7番パー4でトリプルボギーを叩くなど乱れ、イーブンパー70止まり。通算1オーバーはカットラインに1打及ばず、まさかの予選落ちを喫した。大学時代から慣れ親しんだホームコースとも言うべきグレイホークGCでの予選落ちに「決して悪いプレーじゃないのに、全くスコアにならなかった。バーディを獲っても、すぐそのあとボギーを叩いてしまってはダメだね」と自嘲気味。「予選落ちはいつでもイヤなものだけど、地元での予選落ちは余計こたえる」と肩を落としていた。