39歳のトーマス・ビヨーン（デンマーク）と42歳のマーカス・ブリアー（オーストリア）のベテラン2人が元気なところを見せている。

　欧州ツアーの中東シリーズ第3戦コマーシャルバンク・カタール・マスターズ（カタール、ドーハGC）は現地時間5日に第3ラウンドの競技を行い、通算11アンダーのビヨーンが単独トップ、1打差の2位でブリアーが追走する展開となっている。ツアー通算10勝を誇る実力者ビヨーンは、昨年のライダーカップに欧州チーム主将のコリン・モンゴメリー（スコットランド）を支える副主将という立場で参加。だがプレーヤーとしての意地は当然まだ残っており、今月18日に迎える40歳の誕生日を前に優勝という確かな結果をつかみたいところだ。

　一方、ツアー通算2勝のブリアーは苦労人だ。これまでオーストリアのプロゴルファー第一人者として踏ん張ってきたが、昨シーズンは極度の不振で賞金シード落ち。QTを経てなんとかツアーカードは守ったものの、現在世界ランクでは478位まで落ち込んでいる。ツアー優勝からも2007年4月のボルボ中国オープンを最後に約4年間遠ざかっているだけに、最終日では逆転での復活Vを目指す。

　その他、ディフェンディング・チャンピオンのロバート・カールソン（スウェーデン）が通算8アンダー単独3位、全英オープン王者のルイス・ウーストハウゼン（南ア）が通算5アンダー7位タイと上位につけている。また、今大会で2位以上に入ればリー・ウェストウッド（英）を抜き世界ランクNo.1の座につくことができるマーティン・カイマー（独）は、この日スコアを4つ伸ばし通算1アンダー28位タイに浮上した。