国内女子ツアーの新規大会、ニトリレディスゴルフトーナメントが27日に開幕した。舞台となる北海道の桂ゴルフクラブは全長6,523ヤードと、女子ツアーの中では屈指の総ヤーデージ数を誇る“北の大地”で行われた注目の第1ラウンド。バーディ合戦の上位陣を抜け出し単独首位に立ったのは、この日最多の8バーディ（1ボギー）を奪い7アンダー65をマークした諸見里しのぶだった。

　2番でバーディを先行させた諸見里は、4番ボギーとするも6番のバーディですぐさま取り返す。続く7番パー5、コース最長548ヤードのロングホールを見事にバーディとすると、直後の8番でもバーディ奪取。この3連続で一気にリーダーボードを駆け上がり、後半も10番、11番、13番、15番とバーディラッシュを披露してトーナメントをリードした。昨季6勝を挙げるなど若手選手をけん引する24歳が、シーズン21戦目にしてようやく今季初優勝のチャンスをつかんでいる。

　一方、昨季賞金女王の横峯さくらは距離のあるコースに「向いてなくはない」と自信をのぞかせて迎えた第1ラウンド。前半9ホールではボギーなしと安定感を見せるもパー5でバーディを奪えず、バックナインに入ってもチャンスを決めきれないゴルフに終始。結局4バーディ、2ボギーの2アンダー70でホールアウトし、首位の諸見里とは5打差の15位タイ発進となった。第2ラウンド以降は持ち前の飛距離を武器にコース攻略を狙う。

　その他上位陣は、諸見里と2打差の2位タイに馬場ゆかりと木戸愛が続き、3打差の4位タイに原江里菜、金ナリ（韓）、アン・ソンジュ（韓）。さらに3アンダー69で回った北田瑠衣、飯島茜ら8人が7位グループを形成し、新規トーナメントの初代女王をかけた戦いは初日から大混戦となっている。なお、今季日本勢で唯一2勝を挙げている不動裕理はイーブンパー72で31位タイ、先週2年ぶりのツアー優勝を飾った福嶋晃子は1オーバー73で43位タイと出遅れた。