アーノルド・パーマー（米）が、ついに操縦桿から手を離した。

　偉大なゴルファーであるとともに、空軍のパイロットとして活躍した腕前で大空を飛び回っていたパーマーだが、ライセンスの期限は米国時間1月31日まで。現在81歳のパーマーはこれを更新せず、カリフォルニア州パームスプリングスから自宅のあるフロリダ州オーランドまでの帰路が最後のフライトとなった。

「空を飛ぶことは私の人生の最も素晴らしいことのひとつだった。世界の端から端まで連れて行ってくれて、自分が空を飛んでなければ会えなかったかもしれない人々に会わせてくれた。」とコメントしたパーマー。1976年には57時間25分42秒で地球を一周する世界記録を樹立し、生涯の飛行記録は約2万時間に及ぶだけに、ラストフライトになった寂しさは隠せないようだ。