神の子セルヒオ・ガルシア（スペイン）が、故郷のコースで連覇を狙う。

　現地時間22日開幕の欧州ツアー、カステロ・マスターズ・コスタ・アサールの舞台、クラブ・デ・カンポ・デル・メディテラネオ（スペイン）は、ガルシアの父が今でも所属プロを務めており、ガルシアがゴルファーとして育った懐かしいコース。ガルシアは昨季大会で初優勝したが「ここでの優勝は自分のキャリアで最も感動的な瞬間のひとつだった。家族や友達、そしてクラブのメンバーみんなが僕の優勝を願ってくれている中での優勝は特別で、決して忘れることができない。表彰式の途中で涙がこみ上げてきた」と振り返るほど、熱い感動に包まれた。

　今季はHSBCチャンピオンズの優勝でシーズンを開幕させたが、その後は今ひとつ。欧州ツアーでの賞金ランキングも13位と低迷しているだけに、故郷の人々の前で連覇を飾り上位に食い込みたいところだ。

　予選ラウンド初日の組み合わせは、マスターズ2勝の故郷の大先輩、ホゼ・マリア・オラサバル（スペイン）と、実力者ダレン・クラーク（北アイルランド）。やる気はさらに盛り上がる。

　その他の注目選手として、骨折から2か月ぶりの復帰となるマーティン・カイマー（独）、マスターズ王者のアンヘル・カブレラ（アルゼンチン）、前週優勝のリー・ウェストウッド（英）らも参戦するとあって、シーズン終盤に差し掛かった同ツアーは熱い戦いが予想される。