ロス・フィッシャー（英）があわや50台の快調なゴルフで単独トップに躍り出た。

　欧州ツアーの3アイリッシュ・オープン（アイルランド、キラーニーG&フィッシュングC）は現地時間30日に第2ラウンドの競技を終了。初日33位タイにつけていたフィッシャーがノーボギーの10バーディを奪って、通算12アンダーまでスコアを伸ばし単独首位に浮上した。

　3打差の2位にモリナリ兄弟（伊）の弟フランセスコが続き、通算7アンダー3位タイに地元のヒーローであるパドレイ・ハリントン（アイルランド）、若手のホープ、ローリー・マッキルロイ（北アイルランド）、クリス・ウッド（英）ら全9人がつけている。しかし初日トップのデビッド・ハウエル（英）は4オーバー75の乱調で通算3アンダー24位タイに後退した。

　キャリアベストの『61』を叩きだしたフィッシャーは「今日は素晴らしいスタートを切れた。序盤の好プレーで波に乗れた」と喜んだが、14番までに6連続と4連続バーディを重ね、10アンダーまで伸ばしながら、15番以降ぴたりとバーディラッシュが止まってしまったことに関しては「残念」と悔しそうな表情を浮かべた。「15番は2.5メートルの（バーディ）チャンスだったんだけど引っかけてしまった。残り4ホールもベストを尽くしたけれど、50台には手が届かなかった。まぁ今日は61で満足することにしますよ」とフィッシャー。本当の勝負はこれからだ。

　一方、3位タイながら浮かない顔だったのがマッキルロイ。6つバーディを奪うもボギーも3つ叩き「正直フラストレーションが溜まった。バーディで勢いに乗れるかと思うとボギーでつまずくといった感じ。でもまだロス（フィッシャー）とは5打差しかないから、週末追いつけるように頑張るよ」と逆転勝利に意欲を燃やした。