かつて世界ランキングのトップ10に名を連ねながら、ここ数年ケガに苦しみ同ランク479位まで後退していたデビッド・ハウエル（英）が復活の狼煙を上げた。

　現地時間29日に開幕した欧州ツアー、3アイリッシュ・オープン（アイルランド、キラーニーG&フィッシュングC）の第1ラウンド。ハウエルは1イーグル、5バーディの7アンダー64をマーク。2位タイのレフティ、リチャード・グリーン（豪）、地元のダミアン・マッグレイン（アイルランド）に1打差をつけ単独トップに立った。

　2打差の4位タイにポール・ローリー（スコットランド）、マーセル・シム（独）、アントン・ヘイグ（南ア）、ブレット・ランフォード（豪）ら9人が続き、4アンダー67の13位タイに期待の21歳ローリー・マッキルロイ（北アイルランド）、フランセスコ・モリナリ（伊）、ダニー・リー（ニュージーランド）などがつけている。

　2005年にはタイガー・ウッズ（米）と競り合いHSBCチャンピオンズで優勝するなど飛ぶ鳥を落とす勢いだったハウエルだが、その後ケガに悩まされどん底を経験。それでも「絶対に諦めたくなかった」と昨年あたりから徐々に復調の兆しを見せ、今週は初日からショットとパットが噛み合ってトーナメントをリードした。

「今日はチップインもあったしロングパットも3回くらい決められた。良いプレーをしてもスコアに結びつかないことが多かったけれど、ようやく結果に繋がってくれた」と復活に満面の笑みを浮かべたハウエル。残り3日、好調を維持出来るか注目だ。

　また地元期待のパドレイ・ハリントン（アイルランド）は3アンダー68で回り、25位タイからのスタート。全米オープン覇者のグラエム・マクドウェル（北アイルランド）は1アンダー70で50位タイと出遅れている。（STATS-AP）