パドレイ・ハリントン（アイルランド）が大逆転に闘志を燃やしている。

　現地時間15日開幕の欧州ツアー、ポルトガル・マスターズ（ポルトガル、オセアニコ・ビクトリアGC）に参戦するハリントンは、2006年のツアー賞金王でメジャー3勝の実績がありながら、ここまで賞金ランキング21位と低迷中。ドバイ（UAE）で開かれるツアー最終戦ドバイ・ワールド選手権（11月19?22日）まで逆転賞金王のチャンスを維持するためには、今大会で是が非でも勝っておきたいところだ。

「ここは池がたくさんあるし、勝とうと思ったらいいショットを打たなくてはならない。パー5でしっかり池を避けて、2オンしていかなくては」とコースの攻略法を口にしたハリントン。過去12年間で同ツアー賞金ランキングトップ10をキープしてきただけに、今の位置には不満いっぱい。特に今年は、賞金王争いが“ザ・レース・トゥ・ドバイ”という新しい名称になった最初の年。それだけに「まだ数字上は可能性がある」と並々ならぬ意気込みで大会に挑むようだ。

　現在ツアーで唯一200万ユーロ（約2億7,000万円）以上を稼いで同ランキング首位に立っているローリー・マッキルロイ（北アイルランド）も参戦するとあって、ライバルの目の前でメジャー王者の強さを見せつけたいところだ。