38歳の苦労人が欧州ツアー初優勝を目指す中、地元期待のマッテオ・マナッセロ（伊）が最年少優勝を狙える位置に浮上した。

　同ツアーのBMWイタリア・オープン（イタリア、ロイヤルパーク1世ロベリ）は現地時間7日、第2ラウンドの競技を終了。6アンダー66の好スコアをマークしたフレデリック・アンダーソンヘッド（スウェーデン）が通算8アンダーまでスコアを伸ばし、前日の18位タイから単独トップに浮上した。シード落ちするたび、Qスクール（プロテスト）を受け直し、その回数たるや14回に上っている。そんな38歳の苦労人にヨーロッパ初Vのチャンスが巡って来た。

　1打差の2位タイには最終ホールをイーグルで締めくくったベテランのミゲール・A・ヒメネス（スペイン）、アルハンドロ・カニサレス（スペイン）、イグナシオ・ギャリド（スペイン）らスペイン勢が並ぶ展開。プロデビュー戦を戦う注目のマナッセロは、2日連続2アンダー70で回り、通算4アンダー10位タイの好位置を確保した。

　昨年史上最年少の16歳で全英アマに制し、先のマスターズに史上最年少で出場。その予選を突破（36位タイでフィニッシュ）した直後にプロ宣言した話題のマナッセロが、もし今大会で優勝すれば、これまでの最年少V記録を塗り替え17歳20日の史上最年少チャンピオンとなる。

「今日はとても良いプレーが出来た。もちろん順位には満足している。でもゴルフの内容からすれば5アンダー、6アンダーが出てもおかしくなかった」と好プレーにも納得していない様子のマナッセロ。「ゴルフの調子が良いので優勝争いで戦える自信がある。ここで勝つのが僕の夢。この調子で頑張りたい」と最年少Vに意欲を見せた。アマチュアで数々の記録を塗り替えた地元期待の星は、どうやらプロの世界でもファンの期待に応えてくれそうだ。