前週、聖地セントアンドリュースで全英オープンを制したルイス・ウーストハウゼン（南ア）が“記録に残る”優勝を狙える位置を確保した。

　欧州ツアーのノルデア・スカンジナビアン・マスターズ（スウェーデン、ブロ ホーフ スロットGC）は現地時間24日、第3ラウンドを行なったが、「1日に春夏秋冬、すべてが詰まっていた」というほど天候が激変。強風、寒さ、雨に悩まされ各選手ともスコアメイクに苦しんだ。

　そんな中、前日トップの崔京周（韓）が苦しみながら1アンダー71にスコアをまとめ、通算10アンダーでリチャード・S・ジョンソン（スウェーデン）と並び首位の座をキープ。ウーストハウゼンは最終18番でバンカーにつかまり痛恨のボギーを叩いたものの、通算9アンダーは首位の2人にわずか1打差の単独3位。通算6アンダー、単独6位にエドアルド・モリナリ（伊）がつけている。

「折角首位に並んでいたのに最終ホールのボギーは悔しいね」と最終ホールでのパーセーブに失敗した全英オープンチャンピオンのウーストハウゼン。もし今週勝てば、史上初めて全英オープンに続く欧州ツアーの大会で2週連続優勝を飾ることになる。それだけに「目標はもちろん勝つこと。前週の優勝がフロックでなかったことを証明するためにも、今週は絶好のチャンスなんだ」と気合が入る。この日「メンタルエラー（精神的なミス）が2つのボギーに繋がった」という教訓を胸に、メジャーの舞台でブレイクした強運の27歳が偉業に向かって突き進む。