故郷での勝利を狙うセルヒオ・ガルシア（スペイン）とリベンジを誓うルーク・ドナルド（英）が、情熱の国スペインでのプレーに燃えている。

　残り10試合を切った欧州ツアーだが、今週は2年に1度行われる名誉をかけた戦いザ・プレジデンツカップがあるため、賞金王争いはひと休みといったムードが流れている。現地時間8日に開幕するマドリード・マスターズ（センテロ・ナシオナル・デ・ゴルフ）には、賞金王を狙う選手の姿はあまり見られない。

　しかし違う意味で意気込んでいるのが、地元スペインのガルシアと、先週のアルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権で逆転負けを喫したドナルドだ。メジャー優勝を期待されていたガルシアだが、今季は欧州ツアーで1勝したのがやっと。米ツアーでの優勝もないだけに、そろそろウイナーズサークルに戻りたいところだ。

　一方、欧州ツアーの優勝からおよそ3年半遠ざかっているドナルドは、ゴルフの聖地スコットランドのセントアンドリュースで行われたアルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権の最終ラウンドで自滅。サイモン・ダイソン（英）に逆転を許し、悔しい思いを味わっている。賞金ランキング上位陣がいない今週は、そんなドナルドにとって絶好のチャンス。勝利の味を取り戻すためにも、とにかくスタートダッシュを決める心積もりだ。