国内女子ツアー今季第2戦、ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップは9日、高知県の土佐カントリークラブを舞台に開幕。各選手が強い雨の影響でスコアメイクに苦しむ中、ツアー50勝を誇る不動裕理が5バーディ、1ボギーの4アンダー68で回り単独首位に立った。1打差の単独2位に全美貞（韓）、さらに1打差の単独3位に未勝利の吉田弓美子がつけている。賞金女王奪還を狙う横峯さくらはイーブンパー72で回り5位タイ、前週ルーキー開幕戦Vを達成したニューヒロイン斉藤愛璃は7オーバー79と崩れ80位タイとなっている。

　難コンディションのためアンダーパーをマークしたのが4人のみとなったこの日、ベテランの不動が最高のスタートを切った。出だし直後の1番、2番で連続バーディを奪い幸先の良い滑り出しを見せると、続く3番こそボギーとするも、その後はノーボギーで回り後半も3つのバーディを奪って4アンダー68。後続に1打差ながらリーダーボードの最上段を射止めた。

　開幕戦で5位タイに入った横峯さくらはアウトからスタートすると、前半は1バーディ、2ボギーの1オーバー。それでも後半は11番でイーグルを奪うなど1アンダーで回ってイーブンパー72にスコアをまとめた。

　前週初優勝を飾り、開幕連続Vの期待がかかる斉藤は降りしきる雨の中で苦しいゴルフとなった。出だし1番ボギーでいきなり躓くと、3番で痛恨のダブルボギー。さらに6番、8番、9番でスコアを落として6オーバー42で折り返す。それでも後半は少し持ち直し、13番、17番でボギーを叩いたものの、最終18番をバーディで締めて7オーバー79。前半の大乱調が響いて80位タイと大きく出遅れたが、明日につながるプレーも見せた初日だった。

　その他、2年連続賞金女王のアン・ソンジュ（韓）が1オーバー73のラウンドで、諸見里しのぶ、飯島茜、藤田幸希らと共に7位タイ。米女子ツアーを主戦場とする野村敏京が2オーバー74で回り服部真夕らと並び22位タイ、さらに1打差の33位タイに金田久美子、笠りつ子らがつけた。

　一方で、前週のプレーオフ負けの雪辱を期す李知姫（韓）、昨季の日本女子オープンゴルフ選手権競技チャンピオンの馬場ゆかり、日米両ツアーで戦うフォン・シャンシャン（中）らは4オーバー76で45位タイ。昨年のLPGA新人戦加賀電子カップを制した元プロ野球選手・工藤公康氏の娘、工藤遥加は5オーバー77で57位タイ、ツアー3勝の佐伯三貴は8オーバー80で89位タイと大きく出遅れた。