24歳のルーキー、ゲイリー・ボイド（英）がコースレコードに並ぶ『63』をたたき出し単独トップに躍り出た。

　欧州ツアーのカスティーヨ・マスターズ（スペイン、クラブ・デ・カンポ・デル・メディタラネオ）は現地時間23日に第3ラウンドを行い、前日9位タイにつけていたボイドが1イーグル、6バーディの8アンダー63をマーク。通算14アンダーまでスコアを伸ばし、念願のツアー初優勝に王手をかけた。2打差の2位タイに17歳のマッテオ・マナセッロ（伊）とクリスチャン・ニールソン（スウェーデン）が続き、地元スペインのアルバロ・ベラスコがピーター・ローリー（アイルランド）らと並び通算10アンダー4位タイにつけている。

　チャレンジツアー（下部ツアー）からメジャーツアーに昇格し、今季ルーキーイヤーを戦うボイド。シーズン序盤は予選落ちが続いていたが、ここに来てエンジン全開。前週まで2試合連続でトップ10入りを果たした勢いそのままに、この日は序盤から猛チャージを披露し「50台が頭をよぎった」と14番までに8つスコアを伸ばす。「残り4ホールすべてバーディを獲れれば…」と意気込んだが、上がり4ホール連続パーに終わり8アンダー63でフィニッシュした。

「59は出せなかったけどこの位置には満足している。リーダーボードを急浮上できて気分が良いね」と声を弾ませたボイド。現時点で賞金ランクは47位。24歳の若者にとって今季出場した24試合で稼いだ57万ユーロ（約6,500円）は大金だ。「賞金で新しい家を買ったんだ。もし今週勝ったら、今度は海外に家を買おうかな」と無邪気な笑顔を見せる。最終日は期待の若手マナセッロとボイドの直接対決が楽しみだ。