20歳のローリー・マッキルロイ（北アイルランド）にとって、2009年シーズンは特筆すべき年となった。

　2月のドバイ・デザート・クラシックで欧州ツアー初優勝。2007年のプロ転向以来、待ちに待った瞬間を両親と喜びを分かち合った。その後、優勝こそないものの、マスターズ20位タイ、全米オープン10位タイ、全英オープン47位タイ、全米プロゴルフ選手権3位タイと全てのメジャー大会の予選を通過。特に全米プロではその実力に世界中が注目した。

　シーズン終盤のUBS香港オープンで2位に入り、リー・ウェストウッド（英）を抜いて賞金ランキングの首位に立った。有利なポジションで迎えた最終戦、ドバイ・ワールド・チャンピオンシップだったが、逆転でウェストウッドにタイトルをさらわれてしまい同2位でシーズンを終了した。

　平均ストロークは69.51でNo.1に輝き、2009年最後に発表された世界ランキングも9位と、さらなる飛躍に期待がかかる2010年シーズン。世界ランクNo.1のタイガー・ウッズ（米）が当分の間試合に出ないことを宣言しているだけに、これに代わるヒーロー候補の第一人者として、同世代の石川遼を含め目が離せそうもない。