米男子シニアツアーの非公式大会、PNCチャンピオンシップは20日、米フロリダ州のリッツカールトンゴルフクラブ（7,106ヤード・パー72）を舞台に第1ラウンドが終了。大会初制覇を目指すマット＆キャメロンのクーチャー親子（米）が15アンダーでリーダーボードのトップに立つなか、歴代優勝ペアのジョン・デーリー（米）親子も2ストローク差の単独2位につけた。

　今大会はメジャーかザ・プレーヤーズチャンピオンシップで優勝した選手のみに出場権が与えられ、各選手がツアーカードを持っていない家族とペアを組んで戦う年末恒例のイベント。20チームが参加し、2日間のスクランブル方式（2人がティーショットを打ち、良い方のボールを採用。そこからまた2人が第2打を打ち、良い方を採用。これを繰り返し行う）で争う。

　4年ぶりの優勝を目指すデーリー親子は初日を2イーグル、9バーディ、ノーボギーの13アンダー「59」でプレー。父デーリーが「グリーン上でリトル・ジョン（息子のデーリーII）にもう少ししっかりラインを読んであげられていれば、もっとスコアは出たはず。彼は素晴らしいプレーをした。俺は相変わらず全然ダメだけど」と話せば、息子は「いや、父もいいショットを打っていました。入ってもおかしくないパットがいくつか外れただけです」と来年4月に60歳となる父を気づかって見せた。

　メジャー2勝のデーリーが絶大な信頼を寄せる“リトル・ジョン”はアーカンソー大学で活躍中で、今年8月の全米アマチュアゴルフチャンピオンシップでは準々決勝に進出。この1年で大きな成長を遂げた22歳は、「毎日プレーできて、楽しめていることがうれしいです。育った環境の中でゴルフをするのはすごく自然なことでした。中学に入る前まではホームスクーリングだったので、父のプレーを見ていました。小さい頃にゴルフが好きになって、それ以来ずっと続いています」とゴルフ愛を口にしていた。

（写真：Getty Images）