米男子ツアーがシードを失った選手たちや、下部ツアーで戦う選手たちを支援するため、新たな2つの経済サポート制度を導入するそうだ。NBCスポーツなどが報じた。

　1つ目は、前年のポイントランクで126位以下だった元フルメンバーを対象に、最低15万ドル（約2,400万円）の収入を保証する制度。レギュラーツアーと下部ツアーを合わせて12試合に出場すれば適用され、獲得賞金が15万ドルに届かない場合は不足分をツアーが補填する。

　もう1つの制度は、下部ツアーで戦う選手を支援する助成金制度で、前年のランク21～75位（トップ20はレギュラーツアーへ昇格するため対象外）の選手に対し、シーズン開幕時に15,000ドル（約240万円）が支給される。使用目的に制限はなく、生活費や遠征費にも自由に使える。

　こうした取り組みは、2022年に設立された賞金保証プログラムが資金源となっており、米ツアーは選手たちが昇格・復帰する過程で経済面の不安を抱えず挑戦できる仕組みを整えつつある。競争が激しくなる中でも、プレーヤーがキャリアを継続しやすい環境が整備される形だ。