2026年からLIVゴルフは3日間から4日間競技になる。この変更について、ローリー・マキロイ（北アイルランド）は首をかしげている。米ゴルフウィークなどが5日に報じた。

　現在、LIVゴルフは世界ランク対象外となっており、かつて上位にいたブライソン・デシャンボー（米）は23位、ジョン・ラーム（スペイン）は71位まで順位を下げている。

　LIVゴルフは世界ランク対象ツアーとなるべく申請中だが、まだ承認は得られていない。今回の4日間への移行は、世界ランクポイント付与を目指す戦略の一環とみられ、4日間で実施される主要ツアーに近づけることで、ポイント取得へのハードルを下げる狙いがある。

　しかし、LIVゴルフに否定的なマキロイは、DPワールドツアーのアブダビHSBC選手権（6～9日／アラブ首長国連邦／ヤス・リンクスGC）の会場で「結局、主要ツアーに近づく気はするが、ポイントを得るために（競技変更が）必要だと思ったのだろう。ただ、仮にポイントを得られたとしても、フィールドが弱くなっているから、どれほどの意味があるかは疑問」と語った。

　フィールドの強いツアー、例えばPGAツアーで上位に入れば多くのポイントを得られるが、マキロイが言うように、フィールドが弱くなっている、世界ランク上位勢がいないLIVゴルフでPGAツアー並みのポイントが得られるとは考えにくい。

　一方で、LIVゴルフでは4日間への移行を歓迎する声も多い。ラームは「競争をより強化し、ファンが求めるものをさらに提供する論理的な次の一歩」と語り、デシャンボーも「LIVゴルフが世界的に認められている形式に歩み寄る積極的な一歩」と話すなど、選手たちの反応はおおむね前向きだ。

　リーグ名「LIV（ローマ字の54）」の由来でもある「54ホール」を手放す決断は、ブランドの根幹に関わる大胆な転換だ。2026年は2月4日からのリヤド大会（サウジアラビア／リヤドGC）で幕を開ける。LIVゴルフは伝統回帰と独自性維持という2つの課題を抱えながら、新たなフェーズに入ることになる。