世界ランク3位のスティーブ・ストリッカー（米）とジェリー・ケリー（米）のコンビが大混戦を制し完全優勝を飾った。

　ゴルフ界のカリスマ、グレッグ・ノーマン（豪）がホストを務めるオフ恒例のビッグイベント、ザ・シャーク・シュートアウトがフロリダ州ネープルズのティブロンGCを舞台に現地時間13日、スクランブル方式（良い方のボールを選び、2人が同じ場所からショットを打つことを繰り返す形式）による最終ラウンドの競技を終了。この日13アンダー59をマークし、通算26アンダーまでスコアを伸ばしたストリッカー＆ケリー組が後続に1打差をつけ逃げ切った。

　勝負を決めたのは17番パー5。2オンに成功し約2.5メートルのイーグルパットをねじ込んだ同組が1打抜け出し、最終18番をパーで締めくくり僅差での勝利を手にした。

　1打差の2位タイにはケニー・ペリー＆J.B.ホルムズ組（ともに米）、チャド・キャンベル（米）＆ティム・クラーク（南ア）組、ジャスティン・レナード＆スコット・バープランク組（ともに米）が入り、クリス・ディマルコ（米）とペアを組んだ初出場のルーキー、リッキー・ファウラー（米）組は通算20アンダー単独7位に終わっている。

「いかにスティーブ（ストリッカー）からプレッシャーを取り除いてやれるか、が自分の役目だと思っていた。それが出来て最高の気分だよ」とケリー。17番でイーグルを奪うまではペリー＆ホルムズ組にリードを許していたが「相手（ペリー＆ホルムズ）はティショットが凄く飛んでいたから最後まで我々の出る幕はないと思っていた。それが17番でこっちがイーグル、向こうがパー。あそこが勝負の分かれ目だった」とストリッカー。

　ともにウィスコンシン州出身の2人は今シーズン、ケリーが1勝、ストリッカーが3勝と好調だった。昨年は同じコンビで5位タイに終わったが、今回は息の合ったプレーで最高の結末を導きだした。

　尚、大会21年目にして初めて、肩の手術の影響でノーマンは試合には出ずホスト役に専念した。（STATS-AP)