今年から米男子ツアーの賞金ランキング（2013-14シーズン）にも加算されることになった世界ゴルフ選手権（WGC）シリーズ最終戦のWGC-HSBCチャンピオンズで、実力十分のライバルたち相手に見事優勝したダスティン・ジョンソン（米）。そのモチベーションの源は先月のザ・プレジデンツカップで米国チームのメンバーに選ばれなかったことだった。

「あの時は狂ったようになった。チームの一員になりたかったからね。まわりはもちろん、チーム入り出来なかった自分にも腹が立って……。去年は少し苦しんだけどそれでもチーム入りするには十分なプレーをしたと思っていた。ランキングでも12位。（主将推薦で）選ばれても良かったはず」と苦笑しながら振り返ったジョンソン。だが、フレッド・カプルス主将が最終的に選んだのは、20歳のジョーダン・スピースと昨年の全米オープン覇者ウェブ・シンプソン（米）だった。

　2013年シーズンは開幕戦のヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズでいきなり優勝を飾り最高のスタートを切ったジョンソン。その後も順調に活躍すればランキングで米国チーム入りしたはずだった。ところが、開幕戦以降は21戦に出場してトップ10（タイを含む）入りが5回と今ひとつ結果を残すことが出来ず、結局メンバーから外れてしまった。その悔しさを糧に練習を重ね、気持ちを高めてつかみ取ったのが今回の優勝だ。

　これで来年のライダーカップ（現地時間9月26?28日／スコットランド、グレンイーグルス）の米国チームメンバーを決めるランキングで3位に浮上。「もちろんライダーカップのメンバーには入るよ」ときっぱりと宣言しているだけにこのまま活躍を続けるに違いない。