6年間ヨーロッパで勝星から遠ざかっていたルーク・ドナルド（英）が、ウイナーズサークルに帰って来た。

　欧州ツアーのマドリード・マスターズ（スペイン、レアル・ソシエダ・ヒピカ・エスパニョーラ・クラブ・デ・カンポ）は現地時間30日、最終ラウンドを行い、この日首位タイからスタートしたドナルドが序盤から快調なゴルフを展開。1イーグル、4バーディ、1ボギーの5アンダー67をマークし、通算21アンダーで追いすがるリース・デービス（ウェールズ）を1打差で振り切り、嬉しい6年ぶりツアー通算3勝目を挙げた。

　勝負の決め手になったのが16番パー5。フェアウェイからの残り252ヤードを3番ウッドで3.5メートルに寄せ今大会3個目のイーグルを奪いデービスを突き離すと「勝てない日々に終止符が打てて良かった。この勝利を誇りに思う。嬉しいと同時に凄くホッとしている」と相好を崩したドナルド。これで世界ランキングは13位から9位に浮上。リー・ウェストウッド（英）、イアン・ポルター（英）、ポール・ケイシー（英）に続き、英国勢4人目のトップ10入りを果たした。

　04年のオメガ・ヨーロピアン・マスターズで勝って以来「扉を叩き続けて来た」と言うドナルドは前週のBMW PGA選手権を含む2位（タイ）に3回入っているが、あと一歩で優勝を逃して来た。2勝目から3勝目までに費やしたのは実に67試合。その間、06年に米ツアーのホンダ・クラシックに勝っているが、アメリカでもここ4年は未勝利。今後は欧米両ツアーで勝てなかった日々を一気に取り戻すつもりだ。

　その他、通算18アンダー単独3位にフランセスコ・モリナリ（伊）が入り、通算17アンダー、単独4位にグラエム・マクドウェル（北アイルランド）。前日4位に急浮上した地元期待のアルバロ・クイロス（スペイン）はスコアを2つ落とし、通算11アンダー10位タイに終わっている。