若き全米プロチャンピオン、マーティン・カイマー（独）が宣言通りに圧勝を飾った。

　現地時間12日に行われた欧州ツアーのKLMオープン（オランダ、ヒルヴァーシュムGC）最終ラウンド。前日上がり2ホール連続バーディで頭ひとつ抜け出したカイマーは「トップに立ったからには勝つ！」と力強く勝利宣言。最終日はその言葉通り、他を寄せつけないゴルフで2日連続となる4アンダー66をマーク。通算14アンダーまでスコアを伸ばし、2位に並んだファブリジオ・ザノッティ（パラグアイ）とクリスチャン・ニールソン（スウェーデン）に4打差をつけて今季3勝目を挙げた。

「メジャーという舞台で勝ったことが大きな自信につながっている。たくましく、忍耐強くなった自分を感じる」と、25歳にして“勝ち方”を覚えた感のあるカイマー。優勝賞金30万ユーロ（約3,200万円）を加算し、グレアム・マクドウェル（北アイルランド）を抜いて賞金レースでもトップに躍り出た。ちなみに、ライダーカップメンバーによる欧州ツアー優勝はこれで5試合連続。開催まであと1か月を切った欧米チーム対抗戦に向け、ヨーロッパチームの勢いが止まらない。

　その他、全英オープンチャンピオンのルイス・ウーストハウゼン（南ア）が通算9アンダー4位タイに食い込んだが、アメリカでシード落ちしてヨーロッパに活路を求めているトッド・ハミルトン（米）は通算7アンダー11位タイに終わった。