全英オープン王者のルイス・ウーストハウゼン（南ア）と全米プロゴルフ選手権王者のマーティン・カイマー（独）の2人が揃って欧州ツアー、KLMオープン（現地時間9?12日／オランダ、ヒルヴァーシュムGC）に出場する。

　ともに今年メジャー初優勝を飾った2人だが、ホームツアーはここ欧州。27歳のウーストハウゼンは、ゴルフの聖地セントアンドリュースでのビッグタイトル獲得後も、ノルデア・スカンジナビアン・マスターズとWGC-ブリヂストン招待の2試合でトップ10入りを果たすなど実力を発揮した。しかし、全米プロでは予選落ち。休養を取った後の前週オメガ・ヨーロピアン・マスターズでも試合勘が戻らずに予選落ちしているだけに、そろそろメジャー王者として勝利が欲しいところ。「以前とは違い、全英チャンピオンとしての責任がある」と口にしたウーストハウゼン。責任感で自分にプレッシャーをかけすぎなければ、次の勝利もそう遠いことではないはずだ。

　一方、25歳のカイマーは2年前この大会に出場したときに悔しい思いを味わっている。欧米決戦ライダーカップ初出場への最後のチャンスだったが、あと一歩及ばずニック・ファルド主将（英）率いる欧州チームにメンバー入りすることができなかったのだ。だが、今年は全米プロ王者として堂々のチーム入りが決定しており、余裕を持って大会に臨むことになる。