世界ナンバーワンが“さすが”のゴルフでリーダーボードの最上段を射止めた。

　17日、海外男子メジャーの全米プロゴルフ選手権（ノースカロライナ州／クエイルホロークラブ）は3日目の競技が終了。3打差5位タイからスタートしたスコッティ・シェフラー（米）が1イーグル、7バーディ、3ボギーの「65」と6つスコアを伸ばし、通算11アンダーで大会初制覇に王手をかけた。

　シェフラーは1アンダーで迎えた14番パー4で1オン1パットのイーグルを奪取すると、続く15番パー5のバーディで単独トップに。そして16番パー4をパー、17番パー3をバーディ、18番パー4をバーディとツアー最難関の上がり3ホール「グリーンマイル」でも2つ伸ばし、ただひとり二桁アンダーに乗せて見せた。

　第3ラウンドのフェアウェイキープ率92.86％はトップで、パーオン率77.78％もトップタイの数字。難コースをものともしない確実なショットでチャンスを作り続けた28歳は、「バックナインでは本当にいいプレーができたし、狙った通りのショットが打てたと感じている」と手応えを掴んでいる。

　手の怪我で出遅れた今季は4月まで未勝利が続いていたが、2週前のザ・CJカップ バイロン・ネルソンを8打差圧勝で制し、大舞台に向けてきっちり状態を上げてきた。3打リードで迎える最終日。このまま逃げ切って昨年のマスターズトーナメント以来3度目のメジャータイトルを掴み取ることができるか、注目したい。

（写真：Getty Images）