ジョーダン・スピース（米）が15日に開幕する全米プロゴルフ選手権（米ノースカロライナ州／クエイルホロークラブ）で生涯グランドスラムの偉業に挑む。

　スピースは2022年のRBCヘリテイジ以来、優勝からは遠ざかっているものの、昨秋に手首の手術を受けて回復。今季は11試合で3度のトップ3入り（6度のトップ25入り）、ザ・CJカップ バイロン・ネルソンでは最終日にツアー自己最少タイの「62」を記録し、単独4位に入った。ショットの安定性を示すストローク・ゲインド・トータルでも現在19位まで浮上している。

「クラブとスイングの動きがすごく良くなってきている」とスピース。2019年の全米プロでは週末に調子が出ず優勝には届かなかった（3位タイ）。「以前は“なんとか形にできれば”という気持ちだった。でも今は違う。自分の状態に自信を持てている」という。

　今年はローリー・マキロイ（北アイルランド）がマスターズを制し、25年ぶりとなる生涯グランドスラムを達成したことで例年以上に注目が集まっている。スピースは「ローリーが何年も挑戦し続けて成し遂げたのを見て、本当に刺激になった。簡単なことじゃない。だからこそ、週末にチャンスが来るなら全力で勝ちにいきたい」と意気込みを語った。

（写真：Getty Images）