国内女子ツアーの大王製紙エリエールレディスオープンは23日、香川県のエリエールゴルフクラブを舞台に最終ラウンドの競技を行い、2打差単独2位から出た横峯さくらが、通算スコアを18アンダーまで伸ばして今季初優勝。優勝賞金1,800万円を加算し、生涯獲得賞金を10億円の大台に乗せている。

　今年1年苦しんでいた横峯が、18番のグリーン上で歓喜の涙を見せた。この日は7ホール目まですべてパーでしのぐと8番、9番で連続バーディを奪い、後半は鈴木愛、酒井美紀との我慢比べに。そして、他の2人が伸び悩む中、終盤まで集中力を切らさず15番、16番でスコアを伸ばし、およそ1年ぶりの栄冠に輝いた。

　昨年は自己2番目のシーズン4勝を挙げ、2014年の躍進が期待された横峯。4月にはメンタルトレーナーの森川陽太郎さんとの結婚を発表したが、ここまであと一歩優勝までは届いていなかった。次週の最終戦は欠場するため、これが今季ツアー最後の試合だったが、ラストで10億円突破の大記録を樹立している。

　以下上位陣は、通算17アンダー2位タイに鈴木、テレサ・ルー（台）の他、ディフェンディング・チャンピオンの森田理香子が入った。昨季賞金女王の森田も、横峯同様今シーズンは苦しんだが、次週の最終戦LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ（27?30日／宮崎県、宮崎カントリークラブ）につながるラウンドとなった。

　一方、賞金女王争いも今週で決着。ランキングトップで今大会を迎えたアン・ソンジュ（韓）が通算14アンダー8位タイに入り、同ランク2位のイ・ボミ（韓／今大会通算11アンダー15位タイ）が最終戦を制しても逆転不可能となったため、3年ぶり3度目の女王タイトルが確定している。