申ジエ（韓）がメジャーチャンピオンの実力を見せ付けた。

　日米両女子ツアー共催のミズノクラシックは三重県の近鉄賢島CCを舞台に9日、最終ラウンドを行った。今季の全英リコー女子オープンを制覇した申が順調にスコアを伸ばし、5アンダー67でプレー。2位の服部真夕に6打差をつけ、通算15アンダーで圧勝した。

　通算10アンダー単独首位でスタートした申は、2番、3番で連続バーディ。7番パー5ではグリーン近くからの3打目のアプローチを直接沈めてチップインイーグルを奪取した。後半は2バーディ、1ボギーにスコアをまとめ、5アンダー67でフィニッシュし通算15アンダー。3月のヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ以来の国内女子ツアー2勝目を手に入れた。

　韓国ツアーで賞金女王に輝いた申は、今季5試合に出場した国内女子ツアーでも2勝を挙げ、他の3試合も2位（タイを含む）。毎回V争いに絡み、自身の実力を証明してきた。8月の全英リコー女子オープンではメジャー初優勝を達成。来季については「アメリカツアーでプレーするつもりなので、新人王を狙いたいと思います」。末恐ろしい20歳が今後いくつタイトルを奪取するか楽しみになってきた。

　一方、日本勢では不動裕理が前半から3連続バーディを奪取。その後は2バーディ、2ボギーでラウンドし、3アンダー69でホールアウトした。前日の16位タイから、佐伯三貴他と並ぶ通算6アンダー7位タイに順位を上げて大会を終了。また、横峯さくらは通算4アンダー16位タイ、前日3位タイの大山志保は5オーバー77とスコアを崩し通算2アンダー23位タイだった。

　尚、昨季大会覇者の上田桃子はこの日イーブンパー72とスコアを伸ばしきれず通算イーブンパー35位タイ、宮里藍は通算2オーバー51位タイ。06年大会王者のカリー・ウェブ（豪）と世界ランク2位のジェン・ヤニ（台）は通算4オーバー63位タイでコースを後にした。