国内女子ツアーの今季開幕戦ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントは4日、沖縄県の琉球ゴルフ倶楽部を舞台に第1ラウンドの競技を行い、5アンダー67の好スコアで回った藤田幸希が単独首位スタート。一方、地元・沖縄で自身7年ぶりとなる国内開幕戦Vを狙う宮里藍は1バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの4オーバー76と崩れ、トップと9打差の63位タイと出遅れてしまった。

　今週に入り寒波に見舞われた影響で、「沖縄にしては寒過ぎますね」とこぼしながら練習ラウンドを回っていた宮里。本戦が始まったこの日も気温は上がらず、さらに強風も重なる難コンディションの中スタートすると、出だし1番でいきなりパーオン失敗からダブルボギーを叩いてしまう。その後も悪い流れを断ち切れずに前半はバーディなしの5オーバー。それでも後半に入りようやく安定感を取り戻した宮里は、バックナインをノーボギーの1バーディにまとめホールアウト。地元ファンの大声援を背に臨んだ初日は苦しいラウンドとなってしまったが、今大会で優勝すれば国内女子ツアー史上最速の78試合目で生涯獲得賞金4億突破となるだけに、2日目以降の巻き返しに期待がかかる。

　上位陣は、トップの藤田から2打差の2位タイでディフェンディング・チャンピオンのアン・ソンジュ（韓）とニッキー・キャンベル（豪）の外国勢2人が続き、3打差の単独4位に穴井詩。その他、最終18番パー5で見事なイーグルフィニッシュを決めた上田桃子が世界ランクNo.2の申ジエ（韓）らと並び1アンダー71で5位タイ。2009年の国内賞金女王で今季タイトル奪還に燃える横峯さくら、前週米女子ツアーで優勝争いを繰り広げた有村智恵はイーブンパー72で10位タイにつけている。また、国内女子ツアー史上最年少での予選通過を目指す小学6年生の新垣比菜は12オーバー84でホールアウトし、出場108選手中（失格1名）最下位となる107位からのスタートとなった。

　常夏の沖縄らしからぬ寒さと強風の難コンディションに、初日のアンダーパーはわずか9人。国内組の横峯や有村に海外常駐組の上田や宮里、そして強豪外国勢も参戦している激戦必至のツアー開幕戦は、残り2日間でどのような展開となっていくのか…？