国内女子ツアーの新規大会、ニトリレディスゴルフトーナメント（北海道・桂ゴルフクラブ）は29日に最終ラウンドを行い、通算11アンダーでホールアウトした鬼澤信子が同スコアで並んだ金ナリ（韓）をプレーオフの末に下し、1990年のプロ転向以降初となるツアー優勝を成し遂げた。

　ツアー史上3番目に遅い40歳346日での初優勝。その上、この初優勝に要した463試合は歴代最多記録だ。後続に1打差の単独首位でスタートした最終日、12番のダブルボギーと13番のボギーで失速した。2位スタートで着実にスコアを伸ばす金ナリに追いつかれ、勝負の行方はプレーオフの戦いへ。最終18番で行われたプレーオフ1ホール目、先にボギーとした金ナリに対し、鬼澤は2メートルのパーパットを確実に沈めた。「長い長い道のりでした。自分は優勝した若い選手に『おめでとう』と言うことしかできないんだと思っていたけど…… やっと夢が叶いました」と、40歳“不惑”の女子プロゴルファーが戸惑いながら喜びを語った。

　その他、最終ラウンドで6バーディ、ノーボギーの猛チャージを見せた昨季賞金女王の横峯さくらが馬場ゆかりと並び通算10アンダー3位タイ。初日首位の諸見里しのぶ、有村智恵、北田瑠衣らは通算5アンダー9位タイに入った。また、先週のCAT Ladiesで2年ぶりのツアー優勝を飾った福嶋晃子は通算1アンダー29位タイに終わっている。