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国内女子

金田が初優勝! 川奈のニューヒロイン誕生

2011年4月24日(日)午後5:59

 国内女子ツアー、フジサンケイレディスクラシックは24日、静岡・川奈ホテルGC富士Cを舞台に最終ラウンドの競技を終了。8位タイからスタートした金田久美子が6アンダー66の通算5アンダーで逆転優勝を果たし、国内ツアー参戦3年目で悲願の初優勝を飾った。2打差の2位は李知姫(韓国)、そして藤田幸希とヤング・キム(韓国)が2アンダー3位タイ。首位スタートのアン・ソンジュ(韓国)は2オーバーで11位タイに終わった。

 快晴に恵まれた最終日、しかし名門・川奈特有の強風はこの日も上位勢を苦しめた。そんな中で8位タイでスタートした金田が前半だけで5バーディ(ノーボギー)と快調に飛ばした。後半はスコアカードどおりのプレーが続くも、川奈の鬼門と呼ばれる15番でバーディを奪い後続に2打差をつけると、最終18番パー4ではラフから強気に攻めた第2打が見事にグリーンをとらえる。このホールをパーセーブした金田は、トップのままゴールを駆け抜けた。

 現在21歳の金田はラウンド後、「自分の中で最高のゴルフが出来た。納得のいく1日でした」と満足感を語り笑顔を弾けさせた。かつて世界ジュニア10才以下の部をタイガー・ウッズが持つ最年少記録と同じ8歳で制覇。その後も数々のアマチュアの大会で優勝し天才女子ゴルファーとして将来を嘱望されていたが、プロ転向後はなかなか勝利に恵まれず、目覚ましい活躍を見せる同世代の後塵を拝してきた。我慢の時期を耐え忍び、見事初優勝を果たした金田の今後の更なる活躍に期待したい。

 昨季賞金女王のアン・ソンジュ(韓)は、初日に4アンダーでトップに立つと2日目もパープレーで首位を堅守。リーダーボード最上段のまま最終日を迎え完全優勝を視界にとらえていたが、最終日の前半でスコアを1つ落とすと、後半は10番、17番の2度のダブルボギーで万事休す。結局、通算2オーバーの11位タイに沈んだ。

 その他、今季初優勝が期待されていた日本勢では有村智恵が通算4オーバーで17位タイ、横峯さくらと諸見里しのぶはともに通算5オーバー27位タイと、いずれも最終日にスコアを伸ばせず今大会を終えている。
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