世界ランキングのトップ3が初日からいきなり激突する。

　世界ゴルフ選手権（WGC）シリーズの今季第2戦、キャデラック選手権（現地時間8?11日／フロリダ州、TPCブルーモンスター at ドラル）予選ラウンドで、先週世界No.1の座についたばかりのローリー・マキロイ（北アイルランド）、2位に転落したルーク・ドナルド（英）、3位のリー・ウェストウッド（英）の3人が揃ってプレーする。お互いの目の前で最高のプレーを見せようと意気込んでいるだけに、ただではすまない気配が漂っている。

　特に昨年、それまで同じマネジメント会社に所属していたマキロイが同社を離脱後、ウェストウッドとはツイッター上で言い争うようなことがあった。それだけに微妙な空気も流れるが「正直、2人の中は悪くない。ふざけているだけだよ。ローリーが（マネージャーの）チャビー（チャンドラー）の元を離れたのは、ビジネスとしての決断をしただけ」とドナルドが言い切り、これを否定した。

　だが、いずれにしても世界トップ3の戦いは、WGCらしい見物となるに違いない。

　一方、マスターズ（4月5?8日／ジョージア州、オーガスタナショナルGC）に向けて、フィル・ミケルソン（米）も自信を深めて今大会に臨む。大会2日前にキーガン・ブラッドリー（米）、ダスティン・ジョンソン（米）の親しい2人とともにオーガスタナショナルGCで練習ラウンド。その勢いに乗って、AT＆Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマに続く今季2勝目を挙げようとやる気満々だ。

　また先週の米男子ツアー、ザ・ホンダ・クラシック最終日でキャリアベストとなる『62』の猛チャージを見せたタイガー・ウッズ（米）にも注目が集まるが、タイガー自身は「先週の試合は終わったもの」ときっぱり。「グリーンの目が違っている。また、一から読み直さなくては」と改修されたコースにボヤいたものの、それでも表情は明るく復活優勝がそう遠くないことを思わせる。

　日本勢は、平塚哲二と高山忠洋の2人が出場。世界ランクトップ50が勢ぞろいする中、金星を狙う。