国内女子ツアーのサイバーエージェント レディスゴルフトーナメントが30日、千葉県の鶴舞カントリー倶楽部を舞台に第2ラウンドの競技を終了。今季第2戦勝者の不動裕理がディフェンディング・チャンピオンである申ジエ（韓）と通算6アンダーの首位タイで並んだ。3打差3位タイには横峯さくら、茂木宏美、藤田幸希、吉田弓美子がつけている。

　全盛時の不動が帰ってきたようだ。初日はイーブンパーで24位タイと出遅れたが、午後から強風吹き荒れた2日目、圧巻の6バーディ（ノーボギー）でかつての定位置だったトーナメントリーダーへ一気に浮上。国内ツアーで通算49勝を誇る女王が、今季2勝目、通算では50勝という大台到達に大きく前進した。

　ディフェンディング・チャンピオンである申は、あがり2ホールで連続バーディを奪うなど前日から2つスコアを伸ばして不動と首位タイで並んだ。今週は主戦場としている米ツアーでアブネットLPGAクラシックが行われているが、タイトルを保持する今大会を選択した。この大会での獲得賞金は東日本大震災の被災者支援のために全額寄付することを発表している。世界ランキング2位の今大会にかける思いは、最終日にどんな形で結実するのか。

　また、一昨年の賞金女王、横峯さくらが今大会は好調だ。今季これまでの3戦では10位タイが最高といまひとつ成績を残せていない。ただ、今大会第2ラウンド終了時点で通算3アンダー3位タイまで順位を上げた。ようやく優勝を狙える位置で最終日を迎えた横峯は「17番のボギーが悔やまれるけど、すごくいいプレーができた」と安堵の笑みを見せつつも、「まだ自分のプレーができていないので、自分のプレーができるように頑張りたい。」と意気ごみを語っている。

　その他では、初日に6アンダーで単独首位に立っていた井芹美保子が通算1アンダーで15位タイ。上田桃子、有村智恵が通算イーブンパー20位タイ、前週にプロ初優勝を飾った金田久美子は通算2オーバーの33位タイで最終日を迎えることとなった。