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吉田直樹、アイアンはテークバック1対フォロー9で打つ ダウンで頭が左に動かないようにも注意

2023年3月30日(木)午後1:15

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 今回は、アイアンでコントロールショットを打つコツをお教えしましょう。

 まずは素振りから始めます。この素振りで意識してほしいのは、テークバックを小さくしてフォローで打つイメージを持つこと。それとターゲットを見ながら素振りをすること。そうすれば、どれくらいのスピード感で打てばいいのかがわかってきます。

写真①
 
写真②

 「テークバックは小さめに」といいましたが、イメージとしては、テークバック1対フォロースルー9の割合(写真①②)。それくらい後ろはコンパクトに、前は大きく振ることを意識してください。

 なぜテークバックを小さくするのかというと、テークバックが大きいとダウンスイングでタメが解けてすくい打ちになることが多いからです。そうなるとロフトが寝て、ボールは高く上がるけど、飛距離が落ちます。

 また、小さいテークバックから大きなフォローを取ろうとすると、自然とハンドファーストの形になり、ボールを押せるという利点もあります。

 ポイントは、ボールを凝視しないようにすること。ボールばかりを見ていると、体が止まる、いわゆる手打ちになりやすいからです。また、ボールを見ないでターゲットを見たほうが、フォローサイドが大きくなり、体もスムーズに動きます。

写真③

 もうひとつ気をつけたいのは、ダウンで頭の位置が左に動かないようにすることです。テークバックが小さいと頭が左に動き(写真③)、突っ込む形になりやすいのですが、そうならないように頭の位置をキープしてハンドファーストで打つ。けっして上からではなく、ヘッドを低いところから、また横から入れるようにしましょう。

 最初はトップ気味のボールになるかもしれませんが、やり続けてください。ハンドファーストで当たるようになれば、テークバックが小さくてもロフトが立って飛距離が出るし、距離のコントロールもしやすくなります。まずは徹底して、この形を覚えてください。

吉田直樹(よしだ・なおき)
オーストラリアの大学を卒業後、世界各地でプレーをするとともに、ブッチ・ハーモン・ゴルフアカデミー、デービッドレッドベター・ゴルフアカデミーで学ぶなど、最先端のゴルフスイング理論を追求。よりシンプルに、より効果的にきれいなスイングになれる理論を構築し、現在は多くの男女トッププロを指導している。「ゴルフ ラ キンタ」(兵庫県芦屋市)代表。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2023/3/24 発売号より転載)
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