注目の20歳ジョーダン・スピース（米）がノーボギーの完璧なゴルフで首位を走るマーティン・カイマー（独）に肉薄した。

　米男子ツアー“第5のメジャー”、ザ・プレーヤーズ選手権は現地時間9日、フロリダ州のTPCソーグラスを舞台に第2ラウンドの競技を終了。初日コースレコードタイ記録（63）で単独トップ発進を切った全米プロチャンピオンのカイマーがこの日も3アンダー69にスコアをまとめ、通算12アンダーで首位の座をキープ。そしてこの日4位タイからスタートしたスピースが6アンダー66をマークし追い上げ、カイマーに1打差の単独2位に浮上した。

　スピースは今大会初出場。昨年のジョン・ディア・クラシックを19歳で制した彼は先のマスターズで2位タイに食い込みメジャー制覇にあと一歩と迫った若手のホープ。ディフェンディング・チャンピオンのタイガー・ウッズ（米）が欠場を余儀なくされた大会で一躍主役のひとりに躍り出ると「ショットの調子がすこぶる良い」と手応えを口にする。ラウンド中ポーカーフェースを貫く20歳は、あくまでも“クール”にビッグタイトルを狙うつもりだ。

　一方、ビッグネームは明暗を分けることに。最終ホールのバーディで通算イーブンパーとしたローリー・マキロイ（北アイルランド）はカットラインぎりぎりで予選を突破したが、フィル・ミケルソン（米）は1打に泣き（通算1オーバー）決勝ラウンド進出ならず。

　初日133位タイと大きく出遅れたアダム・スコット（豪）は5アンダー67のナイスカムバックで通算イーブンパー64位タイで滑り込みセーフ。歴代チャンピオンのひとり崔京周（韓）、アーニー・エルス（南ア）、アンヘル・カブレラ（アルゼンチン）、ノ・スンヨル（韓）らも64位タイで決勝ラウンド進出を決めたが、予選を突破した人数が82名に達したため第3ラウンド終了時点で2度目のカットが敢行される。

　日本勢唯一出場の松山英樹は3バーディ、2ボギーの1アンダー71で通算3アンダー。ヘンリック・ステンソン（スウェーデン）、バッバ・ワトソン（米）らと並び25位タイにつけている。