ピンクパンサーがその名の通り、ピンクのボールで圧勝劇を演じた。

　賞金総額100万ドル（約1億1,000万円）、出場選手は過去3年間のトーナメント優勝者と現役ホール・オブ・フェイマー（ゴルフ殿堂入り選手）のみで競われる米女子ツアー、ミッシェル・カンパニー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ最終ラウンド（現地時間11日、アラバマ州モービル、ロバート・トレント・ジョーンズ・ゴルフトレイル、マグノリア・グローブス・ザ・クロッシングス）。6打の大量リードでスタートしたポーラ・クリーマー（米）はさらにバーディを重ね、17番までに通算21アンダー。昨年優勝したロレーナ・オチョア（メキシコ）のトーナメントレコードに並んだ。だが、最終18番でティーショットをバンカーに入れてボギーを叩き、この日4アンダー68。通算20アンダーと記録には及ばなかったが、それでも2位のバーディ・キム（韓）に8打差をつけ悠々逃げ切った。

　2月の開幕戦以来となる今季2勝目にはさらにうれしいおまけがついていた。好きな色はピンクと公言し、ウェアからシューズ、リボン、クラブのグリップに至るまでピンクを身にまとっているクリーマーが、遂にピンク色のボールを使用して手にした勝利だったからだ。「これまでの優勝は白いボールだったの。今週はピンクのボールを使っていたから、少し余計にプレッシャーがかかったけど、勝てて本当にうれしい」と笑顔を弾けさせた。

　通算10アンダー3位タイにアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）、ナタリー・ガルビス（米）、パット・ハースト（米）。好調が続いていたスーザン・ピーターセン（ノルウェー）は通算8アンダー6位タイ。ディフェンディング・チャンピオンのオチョアは、通算7アンダー9位で大会を終えている。