国内男子ツアー、ABCチャンピオンシップゴルフトーナメント（兵庫・ABCゴルフ倶楽部）は27日、日没サスペンデッドとなった第2ラウンドの残りと第3ラウンドを行った。第3ラウンドを2アンダー70で回った藤田寛之が通算13アンダーとし、2位のフランキー・ミノザ（フィリピン）に1打差をつけ首位を守った。

　第2ラウンドを終え、ミノザと共に通算11アンダートップタイに立った藤田。スコアを伸ばしていきたいこの日は、前半でボギーが先行する苦しい立ち上がり。しかしそこからコンスタントにバーディを奪って盛り返す。後半はイーブンパーにまとめ、2アンダー70でホールアウト。05年マンシングウェアオープンKSBカップ以来となる、ツアー通算6勝目に王手をかけた。

　一方、上位選手を猛烈に追い上げたのが、大会3連覇を狙う片山晋呉だ。前半を4アンダーで折り返すと、後半もノーボギーの2バーディとみるみるリーダーボードを駆け上がる。結局、第3ラウンドのベストスコア、6アンダー66をマークした片山が、第2ラウンドの19位タイから、逆転V圏内の通算11アンダー3位タイへ浮上した。また、同じ3位タイに菊池純がつけている。

　その他上位は、通算10アンダー5位に、9月のANAオープンゴルフトーナメントでツアー初勝利を挙げた篠崎紀夫。谷原秀人、金鍾徳（韓）、デービッド・スメイル（ニュージーランド）が通算9アンダー6位タイに続いている。尚、現在賞金ランク首位を走る谷口徹は、2オーバー74と崩れ、第2ラウンドの6位タイから通算5アンダー22位タイまで後退した。