27歳のロス・フィッシャー（英）が完全優勝で欧州ツアー2つ目のタイトルを飾った。

　ヨーロピアン・オープン最終ラウンド（現地時間6日、ロンドンGC）、3打差単独首位でスタートしたフィッシャーは、5番でイーグルを奪うなど他の追随を許さず、4アンダー68。通算20アンダーで、2位のセルヒオ・ガルシア（スペイン）に7打の大差をつけ、昨年のKLMオープンに次ぐ勝利で実力をアピールした。

「周囲から『初優勝より2勝目の方が大変だ』と言われたけど、そうは思っていなかった。でも、やはり簡単じゃなかった」と苦笑したフィッシャー。これでライダーカップランキングも21位から11位に急浮上し、大会初出場への可能性を見せている。

　これに対して、この日「66」を出して7位タイから単独2位に食い込んだガルシアも「これまでで最高のパッティングだった」と好調。2週後に控えた全英オープンには、昨年、プレーオフでパドレイ・ハリントン（アイルランド）に敗れた悔しい思い出がある。それだけに、リベンジで初メジャータイトルを手にするための最高の材料を得て、気合を入れなおした。

　その他、通算12アンダー3位にグラエム・マクドウェル（北アイルランド）。48歳9か月でツアー史上最年長優勝を狙ったデビッド・フロスト（南ア）は、1つしかスコアを伸ばすことができず、通算11アンダー4位。ハリントンは通算2アンダー17位タイ、ディフェンディング・チャンピオンのコリン・モンゴメリー（スコットランド）は、通算1アンダー24位タイに終わっている。