昨年の覇者ダレン・クラーク（北アイルランド）が好スタートを切った。

　欧州ツアーのKLMオープンが現地時間20日、オランダのザントフォールト、ケンネマーG＆CCを舞台に開幕。オランダとの相性抜群のクラークは第1ラウンドで5アンダー65をマークし、首位タイにつけるポール・マクギンリー（アイルランド）とゲーリー・オー（スコットランド）に1打差の3位タイと絶好のポジションをキープした。

「途中もったいないミスもあったけれど」と『65』のスコアにも納得の行っていない表情のクラーク。それでもピーター・ローリー（アイルランド）、マシュー・ミラー（豪）、ヨーグ・キャンピロ（スペイン）と並ぶ3位タイに不満はないようで、連覇への手応えは十分のようだ。

　一方、首位タイにつけた42歳のマクギンリーは、4連続を含む5バーディと1イーグル（1ボギー）を奪う派手なゴルフ。クラークの妻ヘザーさんがガンで亡くなったときは真っ先に駆けつけ親友を思いやったマクギンリーが、昨年の今大会でクラークに4打差ながら2位に食い込んでいる。だがそれ以降、鳴かず飛ばずで世界ランクは200位圏外（202位）に低迷中。「今年はまったく結果が伴っていない。言い訳出来ないほど酷い状態。でもこのコースは自分に合っていると思う」と言うマクギンリーが、相性の良い大会で復活を目指す。

　またベテランのホゼ・マリア・オラサバル（スペイン）はイーブンパー70、56位タイからのスタート。スポット参戦のタッド・フジカワ（米）は1オーバー71で76位タイと出遅れている。