今月1日に兵庫県で開催された東日本大震災復興支援チャリティイベントのため来日し、復活を予感させるスーパーショットの数々を披露したタイガー・ウッズ（米）が、やはりイベント出場のため滞在中のシンガポールで復活を明言した。

　2009年のオーストラリアン・マスターズ以来優勝から遠ざかっているタイガーは、「ここ数年、思ったようなプレーが出来てなかった。スイング改造に着手していたし、ケガの状態も芳しくなかった。でも健康を取り戻した今、もっと試合に出ようという意欲が湧いて来た。これから期待に応えられるはずだ」とコメント。1996年のルーキーイヤー以来初めて世界ランクトップ50圏外に去った現在、タイガーはプライドをかなぐり捨て先月行われた米男子ツアーのフライズ・ドットコム・オープンにも出場したが、結果は30位タイと復活にはほど遠い成績だった。

　しかし来日した際のプレーぶりからはとても世界ランクトップ50圏外に去ったとは思えない素晴らしいショットの連発で、復活間近を強烈に印象づけた。

「誰にだって浮き沈みはある。良いときだけじゃないよ」と語るタイガーは、現地時間10日に開幕する豪州ツアーのオーストラリアン・オープンで2年ぶりの優勝を狙う。その翌週に迫るザ・プレジデンツカップ（17?20日／豪州、ロイヤル・メルボルンGC）に弾みをつけるためにも、眠れる獅子の復活劇を期待を持って見守りたい。