米男子ツアーとアジアンツアー共催のCIMBアジア・パシフィック・クラシック・マレーシア（マレーシア、ザ・マインズリゾート＆GC）は、36歳のボ・バン・ペルト（米）が後続に6ストロークの大差をつけ逃げ切り優勝を飾って幕を閉じた。

　前日単独トップに浮上したバン・ペルトは現地時間30日に行われた最終ラウンド、プレッシャーを感じさせない完璧なゴルフでノーボギーの7アンダー64をマーク。通算23アンダーまでスコアを伸ばし、同郷（インディアナ州出身）のジェフ・オーバートン（米）に6打差をつけ圧勝した。

「これまで大量リードを奪って優勝する選手たちの姿を見てきて、いつか自分もああいう勝ち方がしたいと思っていた。今日は長年の夢が叶って最高だ。好きなことを仕事にして、そしてこんなに素晴らしい思いが出来るんだから自分は世界で一番の幸せものだと心から思うよ」と興奮気味に喜びを語ったバン・ペルト。暑さと湿気に集中力が奪われそうになりながらも前半から安定したゴルフで他を寄せつけず、後半13番からの3連続バーディはすべてショットをピンそばに寄せて奪った王道のバーディ。2009年のUSバンク選手権・イン・ミルウォーキー以来の優勝はバン・ペルトに賞金130万ドル（約1億円）のビッグな“ご褒美”をもたらした。

　その他、通算16アンダー単独3位にフレデリック・ヤコブソン（スウェーデン）が入り、通算15アンダー4位タイにカミロ・ビジェガス（コロンビア）、マーク・ウィルソン（米）ら。ビジェイ・シン（フィジー）が通算14アンダーで、この日7番パー3でホールインワンをマークしたライアン・パーマー（米）らと並び7位タイに入った。またディフェンディング・チャンピオンのベン・クレーン（米）は通算10アンダー20位タイに終わっている。

　アジアンツアー賞金王を狙う平塚哲二は4日目にして初の60台（4アンダー67）の好スコアをマークしたものの、通算3アンダーは単独41位止まりだった。