帝王ジャック・ニクラウス氏（米）が8日、米ゴルフチャンネルの「モーニング・ドライブ」の公式ツイッターで、新型コロナウイルスの感染拡大により11月12日に延期されたマスターズトーナメント（米ジョージア州／オーガスタ・ナショナルゴルフクラブ）についてコメントした。

　6度大会を制すなど誰よりもオーガスタ・ナショナルを知り尽くしているニクラウスは「（今年は）マスターズが行われるとは思っていなかった。11月開催ではあるがマスターズが無くなるよりは明らかに良いね。コンディションは異なるだろうし、花も咲いていないだろう。ただ、グリーンは問題ないと思うから最高のマスターズになると思う」と語った。

　また、大会が秋へ延期になったことは、キャリアグランドスラム達成を目指すローリー・マキロイ（北アイルランド）にプラスに働くだろうと予想。「秋の彼は調子が良いように思える。ツアー選手権を複数回制している。このスケジュールはローリーにとても有利に働くと思う」とした。

　キャリアグランドスラムに王手をかけてからの5大会で4回のトップ10入りを記録しているマキロイ。今年は5年ぶりに世界ランク1位に返り咲くなど勢いに乗っており、ニクラウスの予想通り、マキロイが“秋の祭典”を制す可能性は十分にありそうだ。

（写真：Getty Images）