3年ぶりとなるツアー通算13勝目を狙うジャスティン・レナード（米）と、ツアー初V目指すルーキーのケビン・チャペル（米）が首位の座を分け合った。

　米男子ツアーのフォールシリーズ最終戦、チルドレンズ・ミラクル・ネットワーク・クラシックは現地時間21日、フロリダ州のマグノリアGCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日トップタイに浮上したベテランのレナードと、2日連続で6アンダー66をマークした25歳のチャペルが通算14アンダーで首位に並んだ。

　レナードは、前半の5番、8番、9番でグリーンの外からチップインバーディを決めるなど、持ち味を発揮した粘りのゴルフを展開。「今日良かったのは外から果敢にカップを狙ってスコアメイクできたこと。こんなゴルフは今年初めて」と苦笑いを浮かべながら首位を守ってご満悦だったレナード。勝てば2008年の同ツアー、スタンフォード・セントジュード選手権以来3年ぶりとなるが「日を追うごとにグリーンが乾いて速くなってきている。明日はグリーン上が勝負になる」と気を引き締めた。

　現在賞金ランキング144位。全英オープン優勝（1997年）で長期シード権を獲得し、2003年の規約改定で長期シード保持者がツアー優勝を飾ると、1勝ごとに1年シードが延長されるシステムが採用されたことで、レナードは2012年までのシード権を持っているが、賞金シードはトッププロの条件。レナードは最終戦最終日に持てる力すべてをかける。

　その他上位陣は、通算13アンダー単独3位にキム・ビオ（韓）、通算12アンダー4位タイにニック・オハーン（豪）、ヘンリック・ステンソン（スウェーデン）がつけている。

　また、この日10番スタートの今田竜二は出だしの2連続バーディで飛び出すと、前半5バーディを量産。しかし後半はノーバーディの2ボギーとスコアを落とし3アンダー69止まり。それでも3日目にして初の60台をマークし、通算6アンダーは前日の55位タイから36位タイに順位を上げている。